那須川天心VS志朗2021年2月28日(日)横浜アリーナ『RISE ELDORADO 2021』

那須川天心VS志朗2021年2月28日(日)横浜アリーナ『RISE ELDORADO 2021』

2021年2月28日(日)神奈川・横浜アリーナで開催された『RISE ELDORADO 2021』の「メインイベント スーパーファイト-55kg」で、那須川天心選手と再戦して、判定負けを喫した志朗選手が試合後のインタビューに応じました。

2020年11月に開催された那須川天心選手への挑戦権を懸けたトーナメントで優勝を成し遂げた志朗選手は、那須川天心選手のスピードにも徹底的に対策して、パンチの技術も向上させて挑みましたが、パンチと蹴りのヒット数と試合運びで、那須川天心選手に一歩及ばなかったようです。

那須川天心選手は試合後のインタビューで志朗選手について「考えていることは似ている。全局面で前より強くなっていた。距離感やパンチの打ち方、ジャブの入り方、蹴りの威力、スピードにおいて感じました。超玄人が好む技術戦だった」と評していました。

また、志朗選手は「彼の方が上だった。負けを認めるしかないですね。単純に自分の実力不足でした」と潔いコメントをしていました。

那須川天心選手と同じく”考えていることは似ている”と思っており「向き合ってる時にコンマ何秒でやりとりをしているんですよ。ガードの位置や目線の位置もだし、2回目は同じ攻撃はさせないようにしたりとか、すごく頭を使いました」と心理戦を振りました。

志朗選手は那須川天心選手の強みとして「絶妙な距離支配能力」と語っていました。さらに那須川天心選手には多彩な蹴り技もあるとも語っていました。「ミドル蹴りながら、下を打ったり(ローキック)、ハイキック打ったり、三日月も来る」と技のバリエーションを感じようです。

「左ミドルが来たら、左フックを合わせようと思っていた。ただ、単純に打ち合いに行ける相手じゃなかった」ようです。

志朗選手は打開策のひとつとして、那須川天心選手のミドルにフックを合わせようとしたが当たらなかったようです。そして、打ち合いにもいけない状態になっていたようです。

那須川天心選手との試合を通して「3Rに自分から行ける場面は作れた。パンチに関してスピードが慣れたのは自信になった。あの中で自分がどう積極的に出せるかが課題です。すごく勉強になりました」と那須川天心選手のようなスタイルの相手にも、序盤から積極性を見せることが今後の課題だと志朗選手は話していました。

結果的には那須川天心選手の2連勝で圧勝的な感じでもありますが『紙一重』とも言える試合で緊張感がある素晴らしい試合だったと思います。

オフィス・ローズマリー